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【放課後印刷教室3】いろいろな本の判型について

2017/04/05

 【放課後印刷教室3】いろいろな本の判型について
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普段、「台本」を手に取る機会のない方はご存知なくて当然ですが、当社では一般的に「台本」と呼ぶ本のサイズは「タテ245mm×ヨコ175mm」となります。B5規格サイズ(タテ257mm×ヨコ182mm)より一回り小さい特殊な判型ですが、当社では長年この判型を採用し続けており、最近では、当社を介さない現場でもこの判型が用いられることも多く、おかげさまで「台本サイズ」として業界にはだいぶ浸透しております。当社がなぜ主要商材である「台本」に、このような特殊判型を採用しているかと言いますと、これは切実な事情がありまして(笑)、当社では「台本」の中身、いわゆる本文を北越紀州製紙の「淡クリームキンマリ」に刷ることが多いのですが、使用する斤量の「淡クリームキンマリ」全紙から、印刷サイズに切り出すときに、一番効率よい形から逆算して、仕上がりサイズを決めています。企業秘密ですので詳細は明かせませんが、例え話としては、大きな紙からB5規格だと9枚しかとれないものが、一回り小さくすると15枚とれる、そういうようなニュアンスです。「台本」は消耗品です。読みやすさも大切ですが、コスト面への考え方がシビアに反映され、そこにデザイン的思想が入り込む余地はあまりありません。また、巷に溢れる文庫本や雑誌なども、あのサイズであるのはこれと似たような事情からで、故に、ハードカバー、文庫本、雑誌など、出版社も印刷会社も違うのにだいたい同じサイズになってしまっているわけです。

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