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ページ数の多い印刷物は無線綴じ冊子がおすすめ

2019/03/08

 ページ数の多い印刷物は無線綴じ冊子がおすすめ

無線綴じという製本方式の概要と特徴

卒業論文や決算資料、会議資料などを作成する場合には、無線綴じと呼ばれる製本方法を活用するのがおすすめです。無線綴じは本の背に糊をつけて接着し、中身を厚手の表紙でくるむようにして綴じる方法です。無線綴じの無線とは、製本する際に糸や針金などの線を使用しないという意味を表しています。無線綴じには、大きく分けて切断無線綴じと網代綴じの2種類があります。そのうち、前者は本の背の部分を切り落として接着面を作る方法であり、後者は背部分に切り込みを入れて糊を浸透させる方法です。 無線綴じ冊子の製本代金は、中綴じの場合と比べると値が張るものの、比較的リーズナブルな価格に設定されています。また、無線綴じは中綴じと比較してページごとのずれが生じにくいので、ページ数の多い冊子を製本する場合に適しています。この特性から、漫画や文庫本、コミックなど、販売価格が安くページ数の多い冊子を製本する際に数多く採用されています。 そして、固定するのは背の部分だけなので、本をノドの部分まで開くことができるようになります。ただし、背を削ってしまうリスクや糊の柔軟性を考慮に入れると、本を180度開くことはできません。よって見開きの絵や写真などを掲載する場合には、ある程度の間隔を空けて印刷をする必要があります。 無線綴じは糊だけで固定する方式のために、かつては強度や耐久性に問題がありました。しかしながら、糊の製造技術が進歩して品質が改良されたことによって、現在ではボリュームのある冊子にも採用されるようになりました。

ページ数の多い商品カタログなどには無線綴じがおすすめ

無線綴じ冊子としては、文字数やページ数の多い商品カタログやフリーペーパー、情報誌、パンフレット、定期刊行誌なども数多く目にすることがあります。また、内容によって使用する紙の数が大きく変動するマニュアルや問題集、練習帳、管理規約などであっても、無線綴じであればページ数の調整がしやすいので問題なく製本をすることができるようになります。そして、本文のページ数が多い研究論文や卒業論文、セミナー資料、報告書なども、針金を使わずに糊で綴じるために対応をすることが可能です。 無線綴じ冊子には背文字を入れることができるので、並べたときに探している本が見つかりやすいというメリットがあります。それから本が開きやすいために文字が読みやすいことも無線綴じの利点です。これらのメリットを活かして文庫本や自費出版の小説、クラブやサークルの作品集、同人誌などを製本するのもおすすめの方法です。他にも学校の卒業文集などの場合、卒業した後も長い期間にわたって保管をすれば人生の宝物となります。無線綴じ冊子は、丈夫で耐久性に優れているため卒業文集などの製本にも適しています。 無線綴じはページ数の多い冊子の印刷や製本に適しており、ページ構成がしやすいというアドバンテージがあります。背表紙をつけることによって、本棚の整理や本の選定もしやすくなります。中綴じによる冊子と比較しても、高級感があるしっかりとした印象の仕上がり状態になることが特徴です。そのため、長期間保存をする予定の冊子を製本する際に適しています。

無線綴じによる製本を行う上での注意事項など

冊子の製本方式のうち、無線綴じにはメリットがある一方で注意しなければならない事柄も存在します。例えばページを見開いた時、中央部分に見づらい部分ができてしまいます。この問題を解決するためには、一定の余白を設けてページを印刷すると良いでしょう。 また、ページ数の少ない冊子の場合、背表紙を糊付けする幅を確保することが難しいので、無線綴じよりも中綴じの方が適しています。無線綴じ冊子の製本作業は、加工方法の特性上納期が長くなる傾向にあるので、業者に発注をかける場合には時間的な余裕を持って発注することが大切です。 印刷会社に無線綴じでの製本を依頼するにあたっては、ページ数や綴じる方法、背文字の有無、表紙や本文に使用する紙の種類などを指定する必要があります。中でも綴じの方法には、左綴じや右綴じ、天綴じというバリエーションが存在するので、どの綴じ方にするかよく考えることが求められます。さらに背文字を入れる場合には、背幅によって入れられる文字のサイズや数に違いが生じてきます。背の部分の幅は表紙や本文の用紙、総ページ数によって変わってくるため、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。無線綴じによる印刷を手掛ける業者の中には、ホームページ上に特定のページを設けて、用紙の種類などの条件を入力すると背幅が自動計算されるというサービスを提供しているところもあります。 同じように冊子を製本するとしても、綴じる方法によって仕上がり状態は大きく変わってきます。したがって、それぞれの製本方式の特徴を理解した上で、印刷物の種類にマッチした方式を選択すると良いでしょう。

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