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台本づくりで知っておきたい綴じ方の種類

2019/03/08

 台本づくりで知っておきたい綴じ方の種類

台本の綴じ方の種類

台本はドラマやミュージカル、アニメなどさまざまなシーンで使用され、ラジオ番組やテレビのバラエティ番組でも欠かせません。台本は作品や番組作りの指示書のようなものです。劇団や学校の演劇サークル、発表会でも使用されています。台本を書く際はどんな内容なのか明確にし、セリフや場面の様子、音響など制作に関する内容を、文章にまとめて製本しますが、綴じ方が重要なポイントとなります。 はじめて台本を作る人は、作成方法や綴じ方が分からず苦戦しがちです。綴じ方は好みや目的にあわせて選ぶとよく、自分で製本する人も業者に依頼する人も知っておくと役立ちます。綴じ方は並製本と上製本の2つのタイプに大きく分けることができます。もう一つスクラム製本という方法がありますが、スクラム製本は新聞のように針金や糸、ノリを使って背をくっつけることなく、2つに折りたたんだものをさします。 上製本とは背表紙の所を糸と針で縫い合わせる方法なので手間と時間、コストがかかるのが特徴です。並製本は先に表紙と本文の用紙を背の部分でくっつけ、最後に指定サイズにカットするため、スピーディーでコストを抑えられる方法となります。 並製本には無線綴じや平綴じ、中綴じなどがあり、中でも無線綴じや中綴じは台本作りに人気のある手法です。使いやすさや見やすさで判断して選ぶとよいです。並製本の無線綴じ製本とは、糸と針金を使用しない方法で、背表紙部分に特殊なノリをつけて貼り合わせます。表紙が厚めの無線綴じ製本は耐久性に優れ、本文のページ数が多い台本にも適しています。並製本の中綴じ製本とは、表紙と本文用紙を開いたまま頑丈な針金でとめる方法で、見やすさを重視する人から人気を集めています。

台本の綴じ方は左綴じ、右綴じのどちらがいいのか

無線綴じや中綴じにする際、左綴じか右綴じのどちらがいいか悩む人は多いですが、ルールがあるので知っておくと役に立ちます。左綴じは左の背を閉じる方法なので、右から左に向かってページをめくります。一方右綴じは右側で綴じるので、左から右へとページをめくることになります。右開きや左開きと呼ばれる時もありますが意味は同じです。 台本の本文は縦書きと横書きで書くことができますが、縦書きで書かれたものが一般的に多いです。縦書きなら右、横書きなら左で綴じるのが基本となります。綴じ方に方向が決まっているのは、人の目の動きを考慮し文章を読みやすくするためです。 学校の教科書を思い出すと分かりやすいですが、縦書きの国語の教科書は右綴じで、そのほか横書きの科目の教科書は左綴じです。小説や雑誌は縦書きが多いので右綴じになっています。漫画はセリフが縦書きなので右、新聞も文章が縦書きなので右で綴じられており、横書きの英字新聞は左綴じです。縦書きでも名簿には左綴じが使用されています。 さらに天綴じというものもあります。これは用紙の上部分を閉じるため、カレンダーのように下から上に向かってページをめくります。このように本の綴じ方には様々な方法があります。目的にあわせて使い分けることが大切です。

ハンドメイドよりも業者のほうが効率的

綴じ方をマスターすれば、自分で台本などの冊子を作れますが、大事なのは読みやすさと書き込みやすさです。製本をハンドメイドする場合、無線綴じや中綴じの他、和綴じが使用されています。和綴じとは本の背を針と糸で縫ってとめる、日本古来より伝わる綴じ方です。台本は無線綴じや中綴じが多いです。 自分で作る場合は、印刷した表紙の用紙、セリフや演出が書かれた本文の用紙が必要です。綴じ方によりますが、針と糸で縫うか接着剤やノリで貼る方法があります。方法に応じて準備物がかわります。他にもキレイに仕上げるためのクリップや目打ち、ゴムハンマーがあるとよいです。机にキズをつけないためにカッターマットも準備しておきましょう。 用紙を2つに折り、表紙と本文がバラバラにならないようクリップでとめます。背になる部分にノリをつけて完成です。糸を通す際は先に目打ちとゴムハンマーで穴を開けておくと、針や糸が通しやすくなります。台本は材料や道具を揃えれば自分で作れます。大変な作業ですが、作り方を覚えたら簡単と感じる人もいます。 しかしミュージカルや演劇には演者やスタッフの人が関わるため、たくさん部数が必要となり、手作りとなると労力がかかり、芝居稽古の時に間に合わない可能性もあります。自分で作るのではなく、専門業者のプロに依頼するのも一つの方法です。自分で作る時もプロに依頼する時も、綴じ方は重要なポイントとなるのでじっくり考えて決める必要があります。現在は1冊から対応してくれる業者も存在していますので、作業時間を考えると、専門業者への依頼が効率的になります。 台本は、本番までの間長期にわたり何度も使われるため、見やすい綴じ方を選び、耐久性に優れた方法で作ることをおすすめします。

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